「世界海藻連合」の共同設立者ら2名が来日、日本の海藻産業の理解に当社グループが協力
このたび、世界海藻連合の共同設立者ヴァンソン・ドゥメイゼル(Vincent Doumeizel)氏と、世界海藻連合の戦略諮問委員会メンバーで国際海藻協会の会長でもあるヘレナ・アブレウ(Helena Abreu)氏が来日しました。彼らは4月18日から26日まで、行政やNGO、海藻業界関係者との会合を持ち、三陸地方や三重県で日本の海藻産業の現地視察を行いました。このうち三陸訪問では、4月20日に宮城県名取市の「理研食品 ゆりあげファクトリー」で当社グループの海藻研究について説明を受け、翌21日には岩手県大船渡市で最盛期を迎えたわかめの収穫現場を視察しました。
4月26日にはヴァンソン氏とヘレナ氏が理研ビタミン本社(東京都新宿区)を訪問し、当社代表取締役専務の仲野と、日本と海外の最新事情について情報交換を行いました。その後、来日を締めくくるイベントとして、東京の笹川平和財団で「海藻産業の振興を目指した国際的な取り組みの紹介:Global Seaweed Coalitionの活動」と題したセミナーが開催されました。セミナーには会場とオンライン合わせて200人以上が参加し、ヴァンソン氏、笹川平和財団の小林正典氏、渡邊敦氏、そして佐藤陽一による発表の後、活発な質疑応答が行われました。
ヴァンソン・ドゥメイゼル氏コメント
国連は、私たちの世代における最大の課題である戦争や飢餓、生物多様性の損失、汚染、そしてもちろん気候変動に対処するため、海藻に大きな関心を寄せています。そして日本は、海藻を食べること、海藻を生産することに関しては、世界でも進んだ国です。ですから私たちは皆、日本で何が起きているのかを知りたいと思っています。私たちは、海藻はこの惑星に存在する最大の未開発資源だと考えています。食料生産を拡大したいのであれば、私たちは海に目を向けなければなりません。私は日本で体験したことを持ち帰り、世界の国々に、日本と同じように海藻の育て方を学び、海藻を料理する必要があることを伝えたいと考えています。
また日本は、自分たちがしていることが本当に素晴らしいことだということを、もっと伝えていくべきだと思います。
世界海藻連合(GSC)ウェブサイト:https://www.globalseaweedcoalition.org/
世界海藻連合は資金提供、提言活動、科学と知識の共有を通じて海藻業界を支援しています。世界海藻連合への参加は無料で、会員は全世界で1,500人を超えています。
国際海藻協会(ISA)ウェブサイト:https://isaseaweed.org/
ISAは海藻業界とアカデミアの利害関係者を結ぶ最初の国際組織です。ISAの理事会は3年ごとに選出され、日本を含む海藻の生産が盛んな国や地域から代表が選出されます。ISAは1953年以来3年ごとに国際海藻シンポジウムを開催しており、日本では1971年に札幌で、2007年に神戸で開催されました。
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