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ヒトエグサの種苗生産技術を確立
ヒトエグサの種苗生産技術を確立
安定生産に向けた陸上養殖生産の実証試験を開始
これに対して、長年緑藻類の研究を続けている高知大学の平岡教授は、ヒトエグサは共存するバクテリアなどがいない無菌状態で培養すると、まるで微細藻類のように単細胞状態で細胞分裂して増殖することを発見しました(特許第7353653号)。
また、ヒトエグサの仲間は、葉状体を形成するためには海産性のバクテリアが産生する物質「Thallusin」が必要であることが知られていました(Matsuo et al. 2004, Scinece)。
これらの知見をもとに、理研食品と高知大学は、ヒトエグサを単細胞のままで増殖させるバクテリア(細菌A)と、単細胞から葉状化を促進させるバクテリア(細菌B)を選定しました。これによって、単細胞状態で大量に増殖させたヒトエグサを葉状化させて、陸上養殖用の種苗としての活用が可能となりました(Kinoshita et al. 2022, Cytologiaに関連する研究成果を発表)。
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