メカブフコイダン
とは?
メカブフコイダンは“メカブのネバネバ成分”
メカブフコイダンは、ワカメの根もと(メカブ)に含まれるネバネバ成分 “フコイダン”のことです。
フコイダンは海藻特有の食物繊維で、荒々しい自然環境の中で外敵や乾燥から身をまもる役目を果たしています。
そんなフコイダンは食べることで健康効果が得られると注目を集めています。
![メカブのイラスト](/healthcare/fucoidan/images/img_01.png)
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日本人がなれ親しんできたメカブ
現代ではヘルシーな食材として人気があるメカブですが、日本人は古くからメカブを食べてきました。
平安時代にはすでに味噌汁や酢の物として現在と同様の食べ方をしていたようです。メカブは、日本人にとって豊富な食経験をもつ安心な食材です。
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海藻によって異なるフコイダンのかたち
フコイダンは硫酸基のついたフコースをはじめとする、糖がたくさん連なった多糖類と呼ばれる構造をしています。
メカブの他にもモズクやコンブにもフコイダンが含まれていることが知られていますが、一口にフコイダンと言っても、ついている硫酸基の数や糖のつながり方が海藻の種類によって異なります。メカブフコイダンは硫酸基の数が多いことが特長で、この硫酸基が健康効果に重要な役割を果たしていると考えられています。
![フコイダンの基本構造 メカブフコイダンは硫酸基(-SO3)の数が多い特徴があります。 フコースやガラクトースなどの糖が複雑につながっており、メカブフコイダンの構造は完全には解明されていません。](/healthcare/fucoidan/images/img_03_a.png)
![フコイダンの基本構造 メカブフコイダンは硫酸基(-SO3)の数が多い特徴があります。 フコースやガラクトースなどの糖が複雑につながっており、メカブフコイダンの構造は完全には解明されていません。](/healthcare/fucoidan/images/img_03_a_sp.png)
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メカブより抽出したフコイダン
参考文献
新崎盛敏, 新崎輝子. 海藻のはなし. 東海大学出版会;1978.
Jayawardena TU., Nagahawatta DP., Fernando IPS., Kim YT., Kim JS., Kim WS., Lee JS., Jeon YJ. A Review on Fucoidan Structure, Extraction Techniques, and Its Role as an Immunomodulatory Agent. Mar. Drugs. 2022; 20(12): 755. doi: 10.3390/md20120755.
Synytsya A., Bleha R., Synytsya A., Pohl R., Hayashi K., Yoshinaga K., Nakano T., Hayashi T. Mekabu fucoidan: structural complexity and defensive effects against avian influenza A viruses. Carbohydr. Polym. 2014; 111: 633-44. doi: 10.1016/j.carbpol.2014.05.032.