パプリカ由来カロテノイド パプリカ由来カロテノイド

いつまでも元気にいきいきと生活するために
パプリカ由来のカロテノイドが毎日の健康をサポートします!

パプリカ由来カロテノイドとは?

骨の健康とカロテノイド

パプリカ由来
カロテノイドとは?

カロテノイドで決まるパプリカの色

赤、オレンジ、黄色。とってもカラフルなパプリカの色の決め手となる成分がカロテノイドです。
パプリカには複数のカロテノイドが含まれており、含まれる量の違いにより果実の色が変わります。
例えば、パプリカ(トウガラシ属の果実)に特有のカロテノイドである“カプサンチン”は赤色、ニンジンにも含まれる“β-カロテン”はオレンジ色の素となります。

赤色のパプリカとオレンジ色のパプリカ 赤色のパプリカとオレンジ色のパプリカ

パプリカに含まれる4つのカロテノイド

パプリカの果実から抽出されたカロテノイドは、天然物由来の着色料として多くの食品の色付けに利用されています。
また、色付け成分としてだけでなく、カロテノイドは健康に役立つ成分としても注目されています。
理研ビタミンでは、パプリカに含まれる主な4つのカロテノイド「カプサンチン」、「β-カロテン」、「ゼアキサンチン」、そして「β-クリプトキサンチン」に着目し、
これらで構成されるパプリカ由来カロテノイドの健康効果に関する研究に取り組んでいます。

カプサンチン トウガラシ属の果実特有のカロテノイド。優れた抗酸化活性があります。,β-カロテン もっとも一般的なカロテノイド。体内では必要に応じてビタミンAに変換され、ビタミンAとしても作用します。,ゼアキサンチン 緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイド。芽の網膜黄斑部に存在し、網膜を保護する働きがあります。,β-クリプトキサンチン 「温州みかん」にも含まれるカロテノイド。多くの栄養疫学研究により、種々の疾患リスクを低減する可能性が示されています。 カプサンチン トウガラシ属の果実特有のカロテノイド。優れた抗酸化活性があります。,β-カロテン もっとも一般的なカロテノイド。体内では必要に応じてビタミンAに変換され、ビタミンAとしても作用します。,ゼアキサンチン 緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイド。芽の網膜黄斑部に存在し、網膜を保護する働きがあります。,β-クリプトキサンチン 「温州みかん」にも含まれるカロテノイド。多くの栄養疫学研究により、種々の疾患リスクを低減する可能性が示されています。

パプリカはトウガラシ?

パプリカという名前はハンガリー語に由来しており、ハンガリーではパプリカはトウガラシ類一般を指す言葉です。
同国の研究者が辛味を抑えたトウガラシ(甘味種)の開発に成功したことがきっかけとなり、ハンガリーではパプリカ栽培が一大産業となっています。
日本ではトウガラシの甘味種で緑色の果実をピーマン、緑色以外の果実をカラーピーマンと呼び、カラーピーマンのなかでも大型で肉厚な品種がパプリカとして流通しています。

ハンガリーの市場で売られているパプリカ

着色料「パプリカ色素」の原料に用いられる果実。見た目と違って辛味は少ないです。

参考文献

食材図典 生鮮食材篇 新版. 小学館;2003

『おいしさの科学』企画委員会. トウガラシ年表(特集 トウガラシの戦略 : 辛みスパイスのちから ; 資料編). ノスティモ おいしさの科学シリーズ. 2012; 3: 62-63.

骨の健康と
カロテノイド

骨は生涯にわたって生まれ
変わる

体を支える骨。丈夫な骨があるから私たちは自由に動き回ることができます。では、骨はどのようにして強さを維持しているのでしょうか?
その答えは骨の生まれ変わりにあります。骨は新陳代謝が活発であり、生涯にわたって古い骨を分解しては新しい骨をつくって補充しています。
この骨代謝と呼ばれる仕組みにより、骨の劣化が修復され、強さが維持されます。
古い骨を分解するはたらきを骨吸収、新しい骨をつくるはたらきを骨形成といい、骨吸収と骨形成がバランスよくおこなわれることが丈夫な骨の維持するためには欠かせません。

加齢とともに崩れる骨代謝
のバランス

若いころはバランスがとれている骨吸収と骨形成ですが、高齢になるにつれて骨吸収が骨形成を上回るようになります。
とくに閉経を迎えた女性は女性ホルモンが減少するため骨吸収が活発となり、男性よりも骨が弱くなるリスクが高まります。
丈夫な骨を維持するためには、骨代謝のバランスを整えることが重要になります。理研ビタミンの研究により、パプリカ由来カロテノイドに加齢とともに過剰となる骨吸収をおだやかにするはたらきがあることが明らかになってきました。

骨代謝のバランスイメージ 骨代謝のバランスイメージ

パプリカ由来カロテノイド
で骨吸収がおだやかに!

パプリカ由来カロテノイドが骨代謝に与える影響を調査するため、閉経を迎えた女性の方々にパプリカ由来カロテノイドもしくはプラセボ(パプリカ由来カロテノイドを含まない対照食品)を半年にわたって摂取してもらいました。
その結果、パプリカ由来カロテノイドを摂取している方は骨吸収の指標となる骨代謝マーカーの値が低下しており、プラセボを摂取している方より骨吸収がおだやかになることがわかりました。

TRACP-5b(酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ 5b)は、破骨細胞特異的にその内部に存在する酵素。破骨細胞の機能を反映する骨吸収マーカーです。コツ分解酵素あるいは骨融解酵素とも称されます。 TRACP-5b(酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ 5b)は、破骨細胞特異的にその内部に存在する酵素。破骨細胞の機能を反映する骨吸収マーカーです。コツ分解酵素あるいは骨融解酵素とも称されます。
  • 出典:Food Nutr. Res. 2020; 64: 4565.より改変
  • 解析対象者:閉経後の女性91名
  • 試験食品摂取期間:24週間
  • 一日あたりの摂取量:パプリカ由来カロテノイドとして1.4 mg
  • 評価方法:骨吸収マーカーによる評価

骨を壊す細胞がつくられすぎないようにするパプリカ由来カロテノイド

もともと同じであった細胞がそれぞれの役割を果たすように変化することを“分化”といいます。
パプリカ由来カロテノイドは、ある細胞が骨を分解する細胞(破骨細胞)に分化することを抑制することが実験で確認されています。
つまり、骨を分解するためにはたらく破骨細胞の数が増えすぎないようにすることで骨吸収をおだやかにしていると考えられます。
だからこそ、パプリカ由来カロテノイドは丈夫な骨を維持することに役立つのです。

中途覚醒回数 中途覚醒回数

参考文献

日本骨粗鬆症学会 骨代謝マーカー検討委員会編. 骨粗鬆症診療における骨代謝マーカーの適正使用ガイド 2018年版. 一般社団法人 日本骨粗鬆症学会. 2018

Umigai N., Kozai Y., Saito T., Takara T. Effects of paprika carotenoid supplementation on bone turnover in postmenopausal women: a randomized, double-blind, placebo-controlled, parallel-group comparison study. Food Nutr. Res. 2020; 64: 4565. doi: 10.29219/fnr.v64.4565.

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Ozaki K., Okamoto M., Fukasawa K., Iezaki T., Onishi Y., Yoneda Y., Sugiura M., Hinoi E. Daily intake of β-cryptoxanthin prevents bone loss by preferential disturbance of osteoclastic activation in ovariectomized mice. J. Pharmacol. Sci. 2015; 129(1): 72-77. doi: 10.1016/j.jphs.2015.08.003.

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