トップメッセージ

理研ビタミン株式会社 代表取締役社長 山木 一彦

2019年、理研ビタミンは創立70周年という節目の年を迎えました。
これまで支えてくださった全ての皆さまに、深く感謝申し上げます。

昨今、CSR経営やSDGs(持続可能な開発目標)、ESG投資等が注目されており、「持続可能」がキーワードになっています。
20世紀は工業化社会が急速に発達し、たしかに一部の国、人々は豊かになりました。しかし、21世紀に入り社会的にも環境面でもひずみがいろいろな分野で顕在化し「このままではどこかで大きく破たんするのではないか」という不安もよぎります。このような中、21世紀の世界が抱える課題を解決するため、国連加盟国193ヵ国が全会一致で採択した目標がSDGsです。
投資分野においても、ESG投資への動きが拡大しており、企業も財務上の実績だけでなく、社会や環境への取り組みといった非財務的な活動も求められています。企業は自社の事業が中長期的に経済や環境、社会にどのような影響を与えているかを評価、認識し、それらの課題解決に積極的に取り組み、持続可能なビジネスモデルを提示する必要があります。

当社は、理化学研究所に起源を発し、抽出、精製、濃縮、そして形態多様化というコア技術をもとに、企画開発力によって新カテゴリーを創出してきた技術開発型の企業で、理化学研究所の創立時から、“天然物の有効利用を図る”ことをポリシーに研究開発を続けています。近年では、理研食品(株)(理研ビタミンのグループ会社)が、宮城県名取市に「ゆりあげファクトリー」を開設しました。ゆりあげファクトリーでは、わかめ養殖の安定生産や労働の軽減化といった海藻産業が抱える課題について、研究開発の視点から提案を行い、わかめの生産性向上に取り組んでいます。

近江商人の経営哲学の一つとして「三方良し」が良く知られていますが、当社では、CSR活動を“みんな良し”活動と呼んで取り組んでいます。「CSRレポート2019」では、当社の“みんな良し”の取り組みを、ISO26000の中核主題に基づいた当社グループCSR基本方針にそって7テーマに分けて報告しています。
これからも食品事業、改良剤事業、ヘルスケア事業の3事業を通じて、経営理念の第一である“社会に対し、食を通じて健康と豊かな食生活を提供する”ことで、社会の持続的な発展に貢献していきたいと思っています。