プロダクトストーリー
〈 化成品原料編 〉

「食品メーカーなのに化成品?」と思われる方が多いかもしれません。
ですが、実は食品用の乳化剤を食品以外へ応用したものが当社の「化成品原料」。コア技術は食品用の乳化剤と通じています。
乳化剤は、化成品分野では一般的には界面活性剤と呼ばれ、食品用の乳化剤よりもさらに多くの種類と機能があります。この乳化剤(界面活性剤)を中心とした当社の化成品原料は、幅広い分野で活用されています。

「食品メーカーなのに化成品?」と思われる方が多いかもしれません。
ですが、実は食品用の乳化剤を食品以外へ応用したものが当社の「化成品原料」。コア技術は食品用の乳化剤と通じています。
乳化剤は、化成品分野では一般的には界面活性剤と呼ばれ、食品用の乳化剤よりもさらに多くの種類と機能があります。この乳化剤(界面活性剤)を中心とした当社の化成品原料は、幅広い分野で活用されています。

01化成品原料の始まり

身近なものにも、当社の化成品原料が使われています

身近なものにも、当社の化成品原料が使われています

曇りを防ぐ防曇(ぼうどん)剤、プラスチックを柔らかくする可塑(かそ)剤、静電気を防ぐ帯電防止剤、シャンプーの起泡剤…。全く違うもののようで、実は当社の化成品原料はどれも食品用の乳化剤を応用したもの。皆さまの身近なシーンで活躍しています。
例えばスーパーでパックされたお魚を買うとき、どれがおいしそうかな?と選びますよね。ラップが曇らず目利きができるのは、防曇剤が活躍しているからです。この防曇剤は農業用ハウスフィルムで使われることも多く、曇りを防ぐ効果で、農業用ハウスに陽ざしが入って野菜が元気に育つことにも役立っています。

乳化剤

乳化剤の製造を始めた当初は食品メーカーさまを対象に販売していましたが、化成品メーカーさまから「食品で使える乳化剤は、食品に触れるものにも安心して使える」とご評価いただき、食品包装用プラスチックへ採用されたことが当社の化成品の始まりです。

02広がる乳化剤の可能性

広がる乳化剤の可能性

当社では、花粉飛散抑制剤の研究を理化学研究所と合同で行っています。もちろんこれも乳化剤の応用です。研究に深く関わるSさんはこう振り返りました。
「あるとき、理化学研究所の有本先生から乳化剤を使って農薬を作ることについてご相談を受けました。未知の分野でしたが、『消費者に安心感を持ってもらえる農薬の開発』という有本先生のお考えは大変素晴らしいものだと思いましたので、ぜひ一緒にやらせてください!とお願いしました。」

幅広く共同研究を進めていく中で、乳化剤に花粉飛散抑制効果があることが分かりました。
Sさんは「効果が確認されたのは、食品ではごく一般的に使われている乳化剤と同じ成分だったのには驚きました。こうして用途が広がると、乳化剤の可能性が広がっていくように感じます。他にはどんなことが出来るだろうと考えることが楽しいです。」と語ります。

03開発者の想い

広がる乳化剤の可能性

「安全、安心、環境」がキーワード

当社の化成品原料は、パーム油や菜種油などの植物油脂を原料としている商品が中心です。カーボンニュートラルの観点からも、植物由来の当社化成品原料のニーズが広がっています。
「当社では環境対応商品としての化成品原料の提案にも力を入れています。技術を駆使して、人にも環境にも優しい商品を作っていきたい。もっと新しい可能性に挑戦していきたいです。」

実は皆さまのすぐそばで活躍している化成品原料。今後の活躍の広がりにご期待ください!