ポエム® ANV-005
防曇剤、帯電防止剤、滑剤などの配合剤を各種樹脂に高濃度に配合するポエム® ANV-005を取り揃えています。
お客さま独自のご要望にも対応いたします。当社営業にお問い合わせください。
1.商品特徴
- ポエム® ANV-005 は、当社が開発しました食品添加物よりなる抗インフルエンザウィルス製剤です。
- 人体や食品に対して安全でありながらも、ごく少量でインフルエンザウィルスに対して、顕著な効果を示します。
- 菌類、細菌類に対しても、抗菌性を示します。
- 水に溶解しやすく、簡単に希釈できます。
2.性状等
性状 | 乳化液 |
---|---|
有効成分濃度 | 5% |
推奨使用量 | 有効成分濃度として、300ppm※ |
※抗インフルエンザウィルス製剤として。使用環境により、必要量は異なります。
3.抗インフルエンザウィルス評価
3-1.評価方法
<評価機関>
日本食品分析センター
<評価ウィルス>
インフルエンザウィルスA型(H1N1型)
<使用細胞>
MDCK細胞
<評価の流れ>
STEP1 検体とウィルス液を作用させる
ANV-005を希釈して有効成分濃度300ppm水溶液を調製
↓
ANV-005水溶液1mlとウィルス液0.1mlとを混合し、1時間及び24時間、室温にて作用させる
STEP2 TCID50法を使用してウィルス感染価を測定する
作用させた後のウィルス液を10n倍希釈する
↓
希釈液を培養細胞に感染させ、細胞変性効果(CPE)の有無を顕微鏡で観察
↓
CPEが生じる希釈倍率からTCID50を算出
- TCID50法の説明
- TCID50法とは細胞変性を利用したウィルスの代表的な定量方法の一つです。
- 薬剤処理したウィルス液を希釈し、培養した細胞に接種し、50%が形態変化を起すとき(感染したとき)のウィルス液希釈倍率(TCID50)の対数値で表します。
- 薬剤処理していない対象はかなり希釈しても細胞変性を起させることになるため、logTCID50は高くなりますが、薬剤処理したウィルス液は少し希釈しただけで細胞変性を起さなくなるため、logTCID50は低くなります。
なお、対照はlogTCID50で7程度になるようにウィルス液の濃度を調節しております。
3-2.評価結果
<評価サンプル>
- ANV-005希釈水溶液(有効成分濃度が300ppmになるように希釈(167倍希釈))
- 比較(汎用的な界面活性剤300ppm水溶液)
- 対照(精製水)
<評価結果>
- 汎用界面活性剤では24時間処理しても、インフルエンザウィルスの活性は全く落ちません。
- ANV-005 希釈水溶液は、1時間処理することで検出できないほど、インフルエンザウィルスA型を不活化しました。
4.抗菌性評価
4-1.評価方法
- 生理食塩水で希釈した生菌数100[CFU/ml]の菌液1ml
- ANV-005の固形分濃度を200,1000,2000,5000,10000,20000ppmになるように調製した水溶液1ml(最終濃度として10~1000ppm なるように調製)
- 寒天培地18mlを滅菌シャーレに入れ、よく混和し、固化後、各菌の至適培養条件にて培養し、MICを測定しました。
4-2.評価結果
菌種 | MIC(ppm) |
---|---|
Staphylococcus aureus(※1) | 50 |
Bacillus subtilus(※2) | 50 |
Bacillus cereus(※3) | 50 |
Saccharomyces cerevisiae(※4) | 10以下 |
Trichophyton rubrum(※5) | 50 |
- メチシリンに耐性を持ったMRSAは院内感染の原因菌として重要である。
- 土壌、枯草等自然界に広く分布する。
- 自然界に広く分布し、食中毒の原因菌となる。
- 有胞子酵母であり、酒類の醸造、アルコールの製造、製パンなどに利用されている。
- 水虫の原因菌となる。
5.使用上の注意点
- 上記データは当社における使用例であり、性能を保証するものではありません。本品の性能は使用時の諸条件により異なる場合がありますのでご了承ください。
- 本資料は学術的なデータに基づいて作成しておりますが、本素材を使用した商品の表現につきましては薬事法などの関連法規に従って行うようにお願い申し上げます。