水産業の学習は地球の課題、日本の課題の学びにつながります
実施日2020年9月18日(金)
開催地世田谷区立千歳小学校
対象5年生 135名
これからわかめ養殖業の工夫や努力の話をします!
社会科授業「育てる漁業にはげむ人々」の学習
世田谷区立千歳小学校は閑静な住宅街にある小学校です。2020年度のコロナ禍においても昨年に続き授業を実施しました。そして同校の前島教諭からは、この授業は水産養殖業の学習だけでなく、さらに多くのことを学べる授業であるという話を聞くことができました。
「本校の周りにも多少の畑があり、農業は比較的身近に感じることができる産業でもあります。しかし水産業は児童が身近に感じにくい産業です。よって今回のように現場に近い人から教えてもらうのは大変貴重な時間になります」と冒頭話しをいただけました。またコロナ禍で体験活動が減っている中で外部講師から学ぶ機会が重要なものとなるという言葉もありました。
さらに話の中で
・水産養殖業は海だけでなく山・川の全ての自然環境が大きく関わっていること
・水産養殖業は年々生産量が増加傾向だが、持続性には地球環境が深く関係していること
・日本の水産業の問題点(高齢化、後継者不足、重労働)を知ること
これらのあらゆる問題点を次の授業や様々な話に生かすことができると伺うことができ、我々の授業がわかめ養殖業という一つの学びだけでなく幅広い視野も必要であると感じました。
お世話になった先生方。パワフルな授業が印象的でした。
先生と一緒に岩手県で養殖されたわかめを紹介!
先生!わかめの養殖ロープはどのような感触がしますか?
授業の最後に養殖わかめと養殖ロープの観察。終わったら手洗いを忘れずに!!
世田谷区立千歳小学校
5学年 担任 前島先生のコメント
「いつも食べているわかめだけど、知らないことがたくさんあった。」
学習後の子供たちからは、たくさんそんな声があがっていました。教科書からは学びきれない、実際に水産業で働く方々の努力や工夫、苦労などを直接伺うことで、水産業に対する理解と共に、食に対する興味も高まりました。また、学習後の家庭では、親子でわかめの話に花が咲いたと好評でした。